人生を豊かに過ごす“お金の使い切り方“。一般的に語られる“お金の貯め方”とは一線を画した内容が記されている一冊。人生を充実させ、豊かに過ごすためのヒントが詰まっている、大変オススメなビジネス書。

こんにちは!
本大好きなごむです!!
本記事では、ビル・パーキンスさんが記した「DIE WITH ZERO」を紹介させていただきます。
本の紹介
“お金の使い切り方“について考えたことはあるでしょうか。
(私を含めて)多くの人は、お金の“貯め方“については考えていますが、お金の“使い切り方“について考えている人は少ないと思います。
将来に備えて若いうちからこれぐらい貯めようとか、毎月〇〇円は貯金しようとか、一般的な考えとしては普通ですよね。
そんな一般的な考え方を覆すのが本書“DIE WITH ZERO“です。
本書では「ゼロで死ね」・「金のために人生を無駄にしてはいけない」と提言されています。
「ゼロで死ね」とは文字通り「ゼロ円で死ね」ということですね。
死んだら貯めていたお金は無意味なものとなりますし、そのために働いたお金もより無意味なものとなってしまいます。
理想的なのは、必要最低限のお金を得るために時間を費やし、死ぬときにはゼロ円の持ち金で死ねということです。
未来の貯蓄に対して漠然とした不安を抱え、今を楽しめない方もいらっしゃるはず、そんな方には是非とも手に取っていただきたい、そんな一冊になっています。
本の基本情報


作品名:DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
著者:ビル・パーキンス
出版社:ダイヤモンド社
発売日:2020/9/30
ページ数:280ページ
3つの重要ポイント
本書を読んで、私が重要と感じた3つのポイントを解説していきます。
人生で1番大切な仕事は「思い出づくり」


本書では、「人生で1番大切な仕事は思い出づくりである」と説いています。
なぜかというと、経験(=思い出)の量が、人の価値や充実度を決めるからです。
これは多くの人が思い当たる事柄でしょう。
良くも悪くも、経験が多い人(=得たものが多い人)の方が引き出しが多く、人として深みが出る傾向にありますし、自分自身としても、楽しい経験が多かった年が充実していたなと思い返すこともあるんではないでしょうか。
本書でスコープが当てられている、お金の使い方という観点であれば、思い出作りではなく、モノにお金を使うことを優先している人も多いと思います。
ただし、モノとは手に入れた時が価値の最大値であり、時の経過とともに価値が薄れる傾向にあります。
例を挙げるとすれば、どうしても手に入れたかったゲーム機を手に入れた時の喜びと、一年間使い続けた後の喜びは雲泥の差がある、みたいな感じです。
逆に、経験は時の経過とともに価値が高まる傾向にあります。
何度も何度も思い出して幸せに浸ることができる、それが経験の大きな特徴です。
楽しかったなと思う瞬間が多ければ多いほど、自分の人生は幸せなものだったと、歳をとってそう気づくことになるでしょう。
だからこそ、時の移ろいとともに価値を失うモノよりも、経験に投資しよう、思い出を作ろうということを、本書では改めて気付かされることになります。
今しかできないことにお金を使う


お金を使うとき、これは本当にお金をかけるべきなのか?と考えて、控えることもありますよね。
考えとしては間違っていないですが、そこに“今しかできないことなのか“という基準を入れることで、より人生を豊かにできるはずです。
例えば、学生時代の卒業旅行、皆さんそんなにお金に余裕がないですよね。
その時に、やりたいことが出てきたら、皆さんはどう判断されるでしょうか。
お金がないからやめておく?誰かに借りてもやる?クレジットで支払いを先延ばしにする?
どれも間違ってはいないですが、きっと正解に近いのは無理をしてでも体験することです。
それは何故か、「学生時代の友人と旅行にいく瞬間はもう手に入らないから(限りなく可能性が低い)」です。
想像してみましょう。
仲のいいグループ4名で、社会人になってから1週間も旅行をしにいく、その瞬間がまたやってくるでしょうか。
おそらくきっとそれが最後になるはずです。
これはあくまで一例ですが、その瞬間がまたやってくるのかどうなのか、その判断を入れるだけでお金の使い方が変わってくるはずです。
後悔しても戻ってこないその瞬間を、無駄にしないようにお金を使う、それが大切です。
「金、健康、時間」を最適化する


金、健康、時間とは、人生の幸せを最大化する際に重要視される3大要素になります。
ただし、これら全ては3つ同時に満足な量が手に入ることはありません。
例えば、20代であれば健康だし時間はあるけどお金はない。
30代になれば、お金は溜まってきて、まだまだ健康だけど、家庭も持って時間がない、など
これらの3大要素は非常に重要だけど、全て満足に手に入ることはないのです。
これは皆様もご理解いただいていることだと思いますし、そこに対する対策も打っているでしょう。
20代の旅行であれば、お金がないけど健康だから深夜バスを使って移動するとか、そんな感じですね。
ただ、ここに潜んでいる危険性を見落としている人が多いのです。
健康だから時間があるからといって山ほど働いていて手に入れたお金は、失った代償に見合ったリターンがあるのでしょうか?
お金はいつでも手に入れることはできますが、健康と時間は失ったら戻ってくることはありません。※健康はなんとかなりますが、、
ここでいう“最適化“とは、その支払った代償に見合ったリターンが返ってくるのか、それは別の機会に手に入れた方がコストが低くなるのではないか、と考えることです。
金・健康・時間、それぞれどの年代に価値が最大化するのかを考え、何を犠牲にするのか考えて行動することが、人生を豊かにするキーポイントの一つです。
まとめ
本記事では、ビル・パーキンスさん著の「DIE WITH ZERO」を紹介させていただきました!
お金の使い切り方に焦点をあてた新感覚のビジネス書となっています。
ただ、正直考えがフィットするかは結構差が激しいものだと思うので、ハマる人にはハマるかなぁという感想です。
個人的にはなるほどと思うことが多かったので、オススメさせていただきました!!
本記事もお読みいただき、ありがとうございました!!
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