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【破天の剣】島津四兄弟末子、島津家久 軍神と崇められた男の物語

群雄割拠の戦国時代、兄弟の結束にて激しい戦いを切り抜けてきた島津家。幼き頃より奇人とされたが、戦場に出れば一変して勝利へ導く軍神となった。天真爛漫で人とは異なる軍神が抱えてきた苦悩、求めた存在意義とは。

なごむ

こんにちは!
歴史小説大好きななごむです!

今回は、九州の雄、島津家を支えた島津四兄弟の末子、島津家久を主人公とした、天野純希著「破天の剣」を紹介させていただきます!

戦に天才的な才能を見せながらも、平時は天真爛漫に奇妙な行動を見せる島津家久。次々に勝利に導く中で、明るい姿を見せる中で、彼だけが抱えて苦悩を描く物語です!

目次

「破天の剣」ってどんな本?

軍神・島津家久を主人公に、島津四兄弟の戦いを描く一冊

弱肉強食の戦国の世、生き抜くためには自家の軍が強くすること必要でした。
そんな中でも特に精強として知られるのが越後の上杉家、甲斐の武田家、そして本作品の主役となる薩摩の島津家です。

本作品はその島津家の中心となった島津四兄弟末子、島津家久を主人公とし、彼の一生を描いています。

この作品で描かれる家久は、「軍神」であり「奇人」です。

戦場に立てば、神がかり的な戦略を用い次々と勝利を収めていく軍神であり、平時では天真爛漫な子供じみた言動で周囲を困らせていく奇人。

「軍神」と「奇人」という人には理解しがたい顔を持つ家久ですが、彼の出自には秘められた暗い過去がありました。悩みながらも、戦場に存在意義を見いだし戦い続ける家久を描く、そんな作品になっております!

島津四兄弟とは?

義久(長男)、義弘(次男)、歳久(三男)、家久(四男)の総称。
島津家全盛期には、各々が長所を活かして活躍することにより、一時は九州全土を制圧する勢いを見せた。
ここまで兄弟同士で助け合って家を盛り立てていくことは、兄弟間の争いが珍しくなかった戦国の世では結構特殊です。

最も著名なのは次男義弘です。豊臣政権下で朝鮮に渡り戦った文禄・慶長の役での活躍、関ヶ原の戦いでの敵中突破の「島津の退き口」など、武勇を誇ることで有名です。文禄・慶長の役ではその活躍ぶりから、敵国朝鮮より「鬼石曼子(グイシーマンズ)」(=鬼のような強さの島津)として呼ばれたりしました。

あらすじ

群雄割拠の戦国時代、九州は薩摩の戦国大名・島津貴久の四男として生まれた家久は、若年の頃より「軍法戦術に妙を得たり」と評されるほどの戦巧者であった。だが兄弟の中で家久だけが母親の違う出自の為に深い懊脳を抱えていた。家久はその思いを払拭するかのように大友宗麟、龍造寺隆信といった九州の名だたる大名と奮戦を繰り広げ、島津の九州統一の夢に奔命する。しかし、天下人・豊臣秀吉とその弟・秀長が率いる大軍が島津家の前に立ちはだかる―。

本の基本情報

■作品名
 破天の剣
■著者
 天野純希
■出版社
 角川春樹事務所
■発売日
 2015/10/1
■ページ数
 444ページ

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