プレーヤーからリーダーへの切り替えは非常に難しいステップの一つ。成果を出すためのツール、それが「リーダーの仮面」キャリアの変換点を迎えた若手に贈りたい一冊。

こんにちは!
本大好きなごむです!!
本記事では、安藤広大さんの「リーダーの仮面」を紹介させていただきます。
特にリーダーなりたての若手の方々にはオススメできる一冊です。
本の紹介
リーダーなりたての人にダイレクトに刺さる本
本書「リーダーの仮面」のターゲットは、リーダーになって1〜2年ぐらい、特に若手の方々です。
ターゲットの位置をより具体化すると、以下のような状態です。
✔︎ 担当者としては一通りの作業ができる
✔︎ リーダーは初挑戦
✔︎ マネジメントの正解がわからない
会社や仕事内容にもよりますが、おおよそ仕事は把握してきて、リーダーにトライする年次になったが、マネジメントの正解がわからないため、暗中模索、、というような状態を想定します。
広がった責任範囲による悩みの数々
指示される立場から指示する立場に移行することにあたり、つきまとう責任や自身のリーダーとしての振る舞いに多くの悩みを抱えることでしょう。
かくいう私もその一員でした。例えば以下のようなことを考えて仕事をしていました。
・リーダーになった瞬間に振る舞いを変えたら威張っていると思われるのではないか
・仕事を依頼(=増やす)したら嫌がられるんじゃないか
・親しみやすいリーダーの方が雰囲気が良くなるはずだから厳しさは極力なくそう
メンバーからリーダーに上がったばかりだからこそ、メンバーの気持ちがわかってしまう、そのためメンバーの気持ちに重きを置きすぎて行動を制限してしまうという傾向に陥る可能性が高いです。
リーダーの責任を果たすための「仮面」
チームの雰囲気を良くしたい、みんなが楽しんで仕事をできるようにしたい。そのような考えは決して間違ってはいないですし、正しいことではあります。
ただし、リーダーの責任とはチームの成果を最大化させることであって、メンバーが楽な環境を作ることではありません。会社に属する以上、評価はあくまで仕事の成果となります。
メンバーから上がりたての頃は勘違いしがちですが、成果を出すための方法を見誤ってはいけません。時には嫌がられることを言わなければいけないでしょうし、大きな判断を下す必要もあります。
そんなことができるのかという不安、そこに対する答えが「リーダーの仮面」です。
素顔を隠す「仮面」を被り、チームの成果を最大化するための役割をこなす、それがリーダーの役割です。
本の基本情報


作品名:リーダーの仮面
著者:安藤広大
出版社:ダイヤモンド社
発売日:2020/11/25
ページ数:288ページ
3つの重要ポイント
会社は孤独を埋める場所ではない
リーダーなりたての方に見られる傾向として、チームのムードが良くなれば成果が出るのではないかと思い、人間関係に気を使い過ぎてしまうという点があります。
嫌われることを恐れ、雰囲気を良くすることが成果に繋がる道と考える傾向にありますが、それは誤りです。雰囲気がいいから成果が出るのではなく、成果が出るから雰囲気が良くなるのです。
仕事が忙しくない時は雰囲気が良いけど、忙しくなったり成果が著しくないと急に雰囲気が悪くなるチームを見てきたことはないでしょうか。このケースは、雰囲気を重要視するあまり、本質的なことを見逃していたために起きうる事象の一つと言えます。
本来リーダーがやるべきこと、マネジメントとして意識すべきこととは、チームの成果が最大化することであり、自身の見られ方を気にして、孤独を恐れて、ご機嫌取りをすることではありません。
ご機嫌取りをするがあまり、やるべきことができずスケジュールが遅延する、チームが成果を出せないという状況に陥るのであれば、元も子もないですし、きっとその時には雰囲気が悪くなっていることでしょう。
ここで大切なのは、成果を出すためにやるべきことを自問自答し、やり切ることであり、そのためには孤独を受け入れる必要があります。
とは言っても、本書で述べられている通り孤独を受け入れ切ることは多くの方には難しいことでしょう。
その場合は、孤独(=リーダーの苦労)を理解できる人を見つけることをオススメします。出来れば、利害関係が伴わない人がいいでしょう。直属の上司や部下の場合は、おおっぴらに相談などをすると評価に繋がったり、部下の仕事に影響をあたえる場合があります。
そのような人がいると思うだけで、相談するだけで自身の精神衛生上にも好影響を与えます。(全員が全員本書の理想通りに行動できるわけないですからね)
誰が・いつまでに・何をやるのかを明確にする
言ってしまえば交通整備であって、メンバーが迷子にならないようにすることです。
そのためにはルールや方針を決めておく必要があり、それはリーダーが真っ先にやるべきことです。ルールや方針がないと、メンバーが好き勝手にやったり、そもそもやらなかったり、アウトプットの品質が一定しません。
そうなると最終的にはチームの成果が落ちることにつながり、職場環境が悪化する事に繋がります。
リーダーが確認するタイミングで都度修正を依頼すれば済むことですが、それにはリーダーの確認コストとメンバーの修正コストが発生するため、非効率的な作業になるでしょう。各作業において、誰が・いつまでに・何をやるのかをあらかじめ明確にしておくことにより、メンバーはどこまでやればいいかを理解できるようになり、結果的にリーダーの確認コストも減ることになります。
それにより、アウトプットの品質は安定し、チームの成果向上にも繋がるでしょう。
常に一定のテンションを保つ
リーダーは感情に左右されずにパフォーマンスを発揮することが求められます。リーダーの機嫌の良し悪しは、メンバーの行動にも影響するという点を理解しておきましょう。
例えば、「この人は機嫌いい時は優しいから、悪いことは機嫌いい時に報告しよう」というように思われることにつながります。
これはあくまで例ですが、機嫌がメンバーに影響するとはこういうことです。こういう状態に陥ると、例えばメンバーからの報告がリアルタイムに行われなくなった結果、スケジュールに影響するなんてこともあるでしょう。
メンバーの仕事の判断要素に「リーダーの機嫌」を加えてはいけないのです。メンバーにも常に一定のアウトプットを要求するのであれば、いつも同じコンディションで仕事させる環境を与えるべきです。
まとめ
安藤広大さんの「リーダーの仮面」を紹介させていただきました。
特に若手リーダー層に向けては大変オススメな本なので、本記事をお読みいただき手にとっていただけたら嬉しいです。
本記事もお読みいただき、ありがとうございました!
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