投資とは危険なものではない。投資を通じて社会を学び、世界を学ぶ。ビジネスマンとしてのレベルを上げてくれる投資を通じて、自身の人生をより豊かなものする。今を生きるビジネスマンに読んでいただきたい一冊。

こんにちは!
本大好きなごむです!!
本記事では、奥野一成さんの「ビジネスエリートになるための 教養としての投資」を紹介させていただきます。
本の紹介
皆様は、投資に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?
既に投資をされている方、これから始めようとしている方、全く興味のない方、たくさんの方がいると思います。
そんな投資に関する様々なステータスに限らず、ビジネスマンであれば目を通す価値はある、本書はそんな一冊になっています。
私は、“始めてから少し経った投資のレベルアップになれば“という思いから本書を手に取りました。
投資に対するテクニック的なものが参考になれば、という考えでしたが、そういった意味ではほとんど収穫はありません。
本書は投資のハウツー本などではなく、何故を投資をするのか、投資家としてのマインド、ひいてはビジネスに繋がる“投資“を学ぶことができます。
本の基本情報


作品名:ビジネスエリートになるための 教養としての投資
著者:奥野一成
出版社:ダイヤモンド社
発売日:2020/5/28
ページ数:256ページ
3つの重要ポイント
労働者2.0を目指す
労働者1.0 | 労働者2.0 | 資本家 | |
---|---|---|---|
マインドセット | 他人に働かされている | 自分で働いている | 他人を働かせる |
スキルセット | 「対応する」力 | 「行動する」力 | 「構想」する力 |
接点・人間関係 | 自分の職場のみ | 自社全体、顧客、業界 | 社会全体、コミュニティ |
働き方 | 単に自分の時間を売る | 自分の才能を売る | 他人の才能や時間を利用する |
投資に対する考え方 | 投資しない | 自己投資から長期投資へ | 長期投資 |
早速投資の話ではなくなりますが、本書では働き方は、労働者1.0・労働者2.0・資本家というようにザックリと分解でき、その中でも“労働者2.0″を目指せと説いています。
1.0と2.0の違いは、受動的か能動的かという点が大きいです。
普段のお仕事内でも思い浮かぶ節があると思います。
言われた仕事だけをやる・タスク待ちのメンバー、タスクを調整するリーダーなどが良い例です。
前者は1.0、後者は2.0に当たります。
2.0を目指すことで、必然的にスキルが身に付いていき、他者との接点が広がる、仮に自身の企業が倒産しても、他のステージで食べていける力がつく。ビジネスマンとしてはここを目指せと説いています。
自分の時間を切り売りするだけの“使われる“立場から、自分の才能を磨き・売り込み、能動的に発揮する立場にいることが大切というマインドを持つ必要があります。
投資と投機は異なる
“投資“と“投機“は異なるもの、“投機“で継続的に利益を上げるのは難しいという点を理解しておく必要があります。
「投機」とは、「機会に乗じて、短期間で利益(利ざや)を得ようとする行為」
「投資」とは、「長期的な視野で資金をビジネス(事業)に投じる行為」
https://media.rakuten-sec.net/articles/-/2822 より
※こちらの記事がわかりやすくまとまられているのでお読みいただくと良いと思います。
多くの人が“投資“という言葉にイメージしているものは“投機“なのではないでしょうか。
本書では、“投機“はゼロサムゲームと定義されています。そのゲーム(投資)に参加しているプレイヤーの和がゼロになる、ということです。誰かが得した分、誰かがその分損する作りになっているということですね。
もちろん色々なデータやテクニックを用いて勝ち続ける人もいますが、基本的には五分五分になるようにできています。そのため、特に初心者が常に利益を得続けるのは非常に難しいです。
そこで浮かび上がってくるのが“投資“です。
“投資“とは、その事業が継続的に利益を得続けられるのかを判断して行う行為です。
こちらもテクニック的な話はありますが、その企業の“価値“を見極めることができれば、利益を得続けることは可能です。そしてその“価値”の一つとして挙げられるのが“参入障壁“です。
本書では、著名な投資家ウォーレン・バフェットが保有し続けている株式として、コカコーラが例として挙げられています。
世界有数の清涼飲料水メーカーのコカコーラですが、この企業は投資に値する企業なのかという点では、YESということになると思います。
それは、非常に高い“参入障壁“を誇っているからです。
コカコーラが誇る生産設備、ブランドイメージ、物流網に対して、今更参入して障壁を崩そうという企業は現れにくいかつ、現れても牙城を崩すのは難しいという点が挙げられます。
加えて、世界的にも今後数十年は継続的に人口が増加していくという予想があり、清涼飲料水の需要は高まっていく、継続的に利益は上げられると考えられ、投資に値する企業と判断できます。
投資は知の総合格闘技である
本来の意味の“投資“には、その企業が利益を上げ続けられるのかを分析する必要があります。
そのためには、企業の財務諸表を読み、経営状況を判断する必要があります。海外の企業に投資するのであれば英語を学ぶ必要があります。専門分野の企業であれば、その分野に精通している必要があります。
こんな一例を挙げましたが、結局は楽して儲けることはできないということです。
企業に投資するということは、その企業、業界、そして世界を知る必要があります。
そのためには、それらを読み解く知識、そしてそれを汎化する自身の経験が問われます。
すなわち、投資をするということは、自身のビジネススキルをレベルアップさせ、ビジネスマンとして1ステージも2ステージもランクアップさせることに寄与します。
まとめ
本記事では、奥野一成さんの「ビジネスエリートとなるための 教養としての投資」を紹介させていただきました。
浅はかな気持ちで手に取った私にどストライクな一冊でした。
投資としては単にお金儲けではなく、社会・世界を知り、自分自身をレベルアップさせてくれる、そういうものだと私は感じました。
本記事もお読みいただきありがとうございました!!
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