現代人の多くが抱えている睡眠に対する悩み。1日における睡眠時間の割合は3割ほどであれども、その睡眠が残りの1日を左右する。睡眠を上手くコントロールして、より良いパフォーマンス発揮に近づける一冊。
こんにちは!読書大好き、なごむです!
本記事では、西川ユカコさんの「最強の睡眠」を紹介させていただきます。
実際に私もいくつか試してみて、効果が出たと感じる一冊ですので大変オススメです!
本の紹介
「寝ているのに疲れが取れない」
「不安やストレスで寝付けない」
「色々本を読んでみて実践したけど効果が出ない」
こんな睡眠に関わる悩みを持つ方は少なくないのではないでしょうか。
1日のスタートは前日の睡眠から始まる、なんて言葉も聞いたりしますが、日中のパフォーマンスには睡眠の質が大きく影響してきます。
少しでも生産的な1日を送りたいと、睡眠の質をあげようと努力しているが中々結果が出ない、または悩みを抱えているが解消方法がわからない、という方にはとてもオススメな一冊になります。
本書では、創業450年の歴史を持つ有名寝具メーカー“昭和西川“の代表取締役副社長を務める、西川ユカコさんが実体験に基づいて快眠法を提示してくださっています。
この手の本にありがちな科学的なアプローチ、根拠を踏まえて、ご自身の実体験に基づいて、実際に読者も試しやすい方法が書かれているので、実戦向きと言えるでしょう。
全部が全部実践してみる必要もないと思うので、自身のライフスタイル・悩みにあった方法を試してみて、というつまみ食い的に試してみるのが良いと思います。
本の基本情報
作品名:最強の睡眠
著者:西川ユカコ
出版社:SBクリエイティブ
発売日:2020/4/4
ページ数:264ページ
実践したい3つの行動
日光をたくさん浴びて、セロトニンを分泌させる
いきなり快眠方ではないのが出てきた、、なんて思うかもしれませんが、これは本書で私が最も重要と思ったことなのです!笑
巷で言われる快眠法の一つに、“朝起きたら日の光を浴びましょう“というテクニックが多く語られていると思います。
これは、体内で生成される睡眠ホルモン=メラトニンの生成に関わる重要なポイントです。
メラトニンとは、脳と体を休めるためのホルモンで「睡眠ホルモン」とも言われる。たくさん分泌されると深くて質の良い睡眠を得られる。セロトニンとは、「幸せホルモン」とも呼ばれ、ドーパミンやノルアドレナリンなど攻撃性が高いホルモンの過剰分泌を抑え、イライラや不安を取り除いて、楽しく穏やかな気分を作り出してくれる。セロトニンは夕方までの時間帯に分泌され、夕方以降にはメラトニンに姿を変える。
以上がメラトニンとセロトニンの簡単な説明になります。
セロトニンはメラトニンに姿を変える、セロトニンをたくさん分泌しておけば、質の良い睡眠を得るためのメラトニンがたくさん保持される、なので、セロトニンをたくさん分泌させるための行動が重要、というわけです。
日光を網膜に入れることで、セロトニンの分泌が促進されます。
朝太陽を浴びましょうと言うのはそういうわけですね。
セロトニンを分泌させる行動としては以下が挙げられます
タンパク質、ビタミンB6、炭水化物をバランスよく摂取する
セロトニンは栄養バランスを正しく揃えることで、しっかりと生成されるようになります。
ランチメニューにありがちな〇〇丼、ラーメン、うどんなど、バランスを考えない食事を摂っていると、せっかく太陽の光を浴びても効果を最大化する事はできません。
タンパク質、ビタミンB6、炭水化物が揃うことで生成されるために、これらの栄養素を取れているか、という目線で食事を考え直すのが良いと思います。
タンパク質であれば、手軽に摂取できるのはプロテインですね。
コンビニでもプロテインドリンクなどが手軽に手に入ります。
あとは、サラダチキンなども手軽に摂取可能です。
ビタミンB6が含まれているのは、カツオやマグロや鮭などの魚や、豚肉などです。
定食ランチなどであれば、焼き魚定食などもあると思うので、優先的にチョイスしてはどうでしょうか。
最後に炭水化物です。(これは有名だと思うので割愛します。。)
私が栄養を摂取する上で大切にしているポイントは、“食べ合わせで摂取する“という点です。
例えば、焼き魚定食であればビタミンB6や白米から炭水化物を摂取はできますが、タンパク質という面であれば、もう少し欲しいと思うところ、、
この定食にプラス生卵や納豆でタンパク質を少し上乗せするとか、定食後にプロテインドリンクをコンビニで買うとか、何かと何かの組み合わせで、総合的に摂取するように考えると、少しは取りやすいと思います!
散歩をする(日光を意識して!)
散歩には、セロトニン神経を活発化させる効果がある、という研究結果が出ているようです。
その際に意識する点としては、“日光が当たる道を選ぶこと“です!
散歩でセロトニン神経を活発化させつつ、日光でセロトニンの分泌を促す相乗効果を狙いましょう。
私は本書を読んでから散歩を取り入れるようになったのですが、今では自然と日光のある道を体が選ぶようになりました。笑
近頃在宅ワーク中心の方が増えているために、運動不足な人も多いと思いますので、睡眠改善と運動不足解消のために、日々の習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか?
カフェインは14時までに摂取する
仕事のお供にコーヒーやエナジードリンクなどカフェインを多く含む飲料を飲まれる方も多いのではないでしょうか。
頭をスッキリさせる効果はありますが、飲むタイミングを誤ると睡眠の質に大きく影響してきます。
カフェインの効果は、5~7時間持続すると言われており、人によっては10時間なんてこともあるようです。
入眠時にカフェインの効果が残っていると、それだけで睡眠の質を大きく妨げる原因になります。
普段多くカフェインを摂取している方は、飲んでいる時間などを見直していただくのが良いかもしれません。
ちなみに、本書では14時までに摂取することが推奨されています。
38〜40度の湯船に10〜15分浸かってから寝る
本書では、38〜40度の湯船に10〜15分ほど浸かってから寝ることが推奨されています。
何故湯船に浸かる必要があるのか、というのは人の入眠メカニズムが関わってきます。
人の体には、“深部体温“という体の内部の体温と、“皮膚体温“という表面の体温の2種類が存在します。
この“深部体温“というものがゆっくりと下がるタイミングで眠気が発生するようになっています。
良い入眠を得るためには、“深部体温”をゆっくりと下げていく必要がある、ということですね。
ただ、この“深部体温“は体の奥にあるためにシャワーでは温めることが難しいそうです。
そこで湯船にしっかりと浸かり、体を奥から温めることで、徐々に体を入眠するフェーズに持っていく、そうすることで良い入眠を得られるというわけです。
具体的には
- 38〜40度の湯船に10〜15分ほど浸かる
- 42度など、暑すぎるお湯は交感神経が活発になり、入眠しにくくなるのでNG
- お風呂に使ったら1〜1.5時間後を目安に寝る(深部体温が下がるタイミングのため)
という方法が推奨されています。
忙しくてシャワーで済ませがちな方も多いと思いますが、良い睡眠のために一手間かけてみることが良いと思います!
まとめ
本記事では、西川ユカコさんの「最強の睡眠」を紹介させていただきました!
有名シングメーカーの方が実体験に基づいた方法を提案してくださっているとあって、説得力がある内容でした。
科学的エビデンスなどを交えて説明いただくのは、どの本でもあると思いますが、誰でも実践しやすい方法がイラストなども交えて記載されているので、読者に優しい作りになっていると思います。
私も、いくつか実践して効果を実感している方法もありますので、是非とも皆様にも体験いただきたいです!
本記事もお読みいただき、ありがとうございました!
※睡眠の質を高める一役としてサウナも大変オススメですので、合わせてお読みいただけると嬉しいです!
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