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【まとめて紹介】明智光秀を題材にしたオススメ小説5選

優秀な織田軍団の中でも一際才覚を放った男・明智光秀。その優秀さから出世頭にもなった男が巻き起こした歴史的事変。描き甲斐のある男を題材にしたオススメ小説を紹介します。

なごむ

こんにちは!
歴史小説大好きななごむです!

本記事では、明智光秀を題材にした小説の中で、オススメの作品を紹介させていただきます。

目次

「光秀の定理」垣根涼介

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明智光秀を題材とした作品の中でも一風変わったテイストになっていて、とにかく没頭できるのがこちらの作品。

明智光秀や本能寺の変という、ありふれたテーマを用いながら、「モンティ・ホール問題」という確率論の問題を基軸とし、生き残る者の理として取り扱っているのが面白い。「モンティ・ホール問題」についてはこちらを参照。

4つのお椀の中に1つだけ石を入れ、1つのお椀を選ぶ。その後、空のお椀を2つ開けた時、残った2つの内、どちらに石が入っているか再度選び直すという「四つの椀」という一種の遊びが本作のメインとなっています。最初の選択肢と、再度選び直した時の選択肢、実際は確率が変わっているのですが、その場面で変化を見極められるかというのが、戦国の世を生き残る者の定理として投げかけられています。

また、明智光秀を題材としながらも、主人公は別の人というのも特徴的。架空の人物である、剣士の新九郎と僧でありながら戒律を破る破天荒な愚息という2人の目線を主として語られます。

新九郎の成長と、破天荒な愚息のやり取りも本作品の見所の一つです。

「鳶色の夢 惟任将軍記・光秀と天海と玄琳」聞間一郎


筆者が32年間の研究の末に書き上げた一冊。

光秀の生誕から、1630年ほどの長い期間を、光秀・天海・玄琳の目線で物語を進めていきます。筆者独自の目線で描いた、本能寺の変と山崎の戦い、これらの出来事の解釈が真新しい作品です。

また、あとがきのボリューム感も驚き。40ページ近くに渡り、筆者の解説が入る面白いパートです。

「毒牙 義昭と光秀」吉川永青

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タイトルにもあるように、足利義昭と明智光秀の2人を題材とした作品です。

とは言っても、主に義昭の目線で進行していく物語。三好三人衆と松永久秀の反乱から、義昭が脱出するところから、光秀との出会い、本能寺の変、足利義昭の没するところまでを描きます。

愚かな人物として描かれることの多い義昭ですが、本作品では謀略に手を染める、それなりに頭が回る人物として描かれています。キレのある義昭が、純粋な光秀を操作し、思い通りにして蝕んでいく様子は見応えがあります。

「ダブルエージェント 明智光秀」波多野聖


光秀の出世街道を描くという一冊。

足利義昭と織田信長という2人の主君に同時に仕え、2人に大きく信頼された光秀。彼はどのように信頼を勝ち取り、出世していったのかという点に着眼した作品です。

歴史小説でありながらビジネス書でもあるという風変わりな本作は、所々に現代の社会人にも生きるヒントが散りばめられており、面白いだけでは終わらない作品となっています。

「国盗り物語」司馬遼太郎


司馬遼太郎さんの有名な著書でもあるこちらの作品。全四巻で構成されています。

前半の二巻は斎藤道三を主人公とし、後半の二巻は織田信長と明智光秀を主人公とする作品です。美濃と尾張に生きた三人の英傑が交錯していく様が面白いです。

斎藤道三の娘・帰蝶が織田信長の妻であり、明智光秀の従兄弟ということで、道三が目をかけていた信長と光秀。道三から信長・光秀へと受け継がれていく様々な意志や想いが、前半・後半の流れに連なって非常に面白い作品になっています。

まとめ

明智光秀を題材としたオススメの小説を紹介させていただきました。

優秀ながらどこか損な役回りで描かれることの多い光秀。そしてかの有名な本能寺の変、その真相。作者によって描く観点が異なる興味深い人物です。

本記事もお読みいただき、ありがとうございました!

本記事で紹介している作品の詳細記事

詳細に紹介させていただいている作品は以下となっています。よろしければ合わせてお読みください。

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